「でも貴方はそうしなかった、でしょう?」和蘇は翊宣の頬上でキスした。「貴方は私の大嫌いものが何かと知るんでしょう。それでいいんです。」
「和蘇、俺は君のことが本当に好きだ。でも、やはり怖いんだ、君は俺のことに飽きると……」
「まさか。私は翊宣のことが大好きよ。どう?感じがよくなる?」
翊宣は和蘇をしっかり抱いた。
不意に、花火はお二人の側に鳴き、青空で鮮やかな火花が咲き盛んでいる。
一人の子供は跳んだりはねたりしてきて、手の中は爆竹をつける線香を持って、二人に叫んだ。「退け退け!火花を気をつけろ。」しかし、彼は和蘇を見ると、すぐ変わった。
「ううわ!なんと美しいお兄ちゃん。ほら、僕の花火、きれいかい。」
「お前!」翊宣もすぐ怒ってきた。
和蘇はにっこりして、彼を引き退けた。
糖蜜に入ったような雪は、青空を舞い上がっている。
終わり
めでたし~めでたし~
翻訳者の話:はいはい~静です。ええ~~夏休みはつまらないので、今度は『飛天番外』を翻訳しました。何故かというと、姫泱様のbl歴史小説『鄭伝』シリーズを読むと、和蘇というキャラクターが好きになってきます。これは『鄭伝』シリーズの一つ——『飛天』の番外として、和蘇と翊宣の逸話を語ります。『飛天』と違って、全文は甘くて、暖かい雰囲気を溢れています。お楽しみにしてください。